勤勉なスタッフ達
- 2023年4月22日
- クリニック業務
早いもので、新規開業して3週間経ちました。
桜の花は散って葉桜になりましたが、気温があがり、過ごしやすい日が増えてきました。
さて、来院患者さんですが、1日あたり1人~6人という状況です。
新しい電子カルテ、新しい機器に慣れず、試行錯誤しているので、これでいいのかな、と最初のうちは思いましたが、院長、スタッフともに少し心配になってくることもあるこの頃です。
そんな中、スタッフは書類や器具の準備をしたり、勉強したりと何かしら有意義なことをしてくれていて、頭が下がります。それに比べて、自分の勤務医時代というと・・・。
54歳で医師になり、変形性股関節症という病気もあるためか、「先生は体を動かさなくていい。頭を使っていればいい」とのことで、見学、レポートのみの研修だったり、ほかの人に比べて仕事の質、量ともに、同世代(医師になった年数という意味で)に比べて極端に少ないことが多かったのです。
以前専攻していた数学ならいざ知らず、実学的なものは取り組んでみないと身に付かない・・・特に不器用で、どんくさい自分は、見て覚えられるたちではなかった。
忙しいといわれている駆け出しのころ、暇な時間を持て余し、勉強らしきものをしようと試みても頭に入らず・・・
結果的にゲーム、昼寝などする日が多かったですね。
今スタッフに同じことをされたら、自分のことを棚に上げて、頭にくるでしょう。(昼休みは昼寝することを許可、推奨してます)今更ながら、元の上司に「ごめんなさい」というところです。
さて、まだ週一の東京でのバイトは続けているのですが、交通費と滞在費でほぼバイト代はチャラになっています。
が、バイト先の院長や看護師から、看護業務や事務仕事について、具体的なアドバイスをいただいていて、バイト代が実質的な収入の+にならなくても十分にペイしています。例えば、内視鏡業務ですが、勤務医時代、スタッフに渡されたカメラで、胃や大腸を覗くだけで、その前後の苦労を知らなかったのでした。バイト先の看護師さんから準備や洗浄に必要なことのアドバイスを受け、富士フィルムの内視鏡担当の方の付き添いもあり、準備や後片付けがスムーズにできるようになりました。
医師は年をとっても、それなりに働く場所があり、開業などという危険なことをせずに、年配医師向けの職場でのんびり働くことを何人もの方に勧められました。けれども、開業をすることで、他の医療職の苦労を知ったのは大きかったと思っております。
最後に余談になりますが、今回のバイトでは半日休暇をもらって、浅草見学をしてきました。
有名な雷門です。外人さんも多かったですね。
こういうお遊びも。
商売繁盛のご利益があるそうですが、クリスチャンの自分は見学だけで、お参りはぐっと我慢。
同様に、こういう状況にあっても、「設け主義に走らず、患者さんの利益を第一とする」の方針でやっていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。