内科学会&大阪万博|エルムクリニック 内科・消化器内科|長野県飯田市の内科・消化器内科

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内科学会&大阪万博

19日、20日と学会のため、大阪に行ってきました。
大阪といえば、万博が開催されたばかり。
きっと学会開催に関わっている人達もそのことを考慮して、今年の学会を大阪にしたのでしょう。
一方で、コロナ禍以来、ネット参加が主流になってきて、
「開業医は学会になんて参加するもんでない」という声もあります。
そういう声もある中、万博に参加するなんて思いもよりませんでした。
第一、混んでいるだろうし、今更チケットも取れないだろうと。
が、今、はっきり大阪に「行ってよかった!」と思えましたし、なんと万博にも参加できました。
まずは開業して以来、自分の住んでいるところより、西南に出かけたことはありませんでした。
一方、大阪は勤務医時代に1年いたことがあり、そこでは「お医者さんごっこから実践医への基礎」ができたうえ、大阪人の気さくで別け隔てない気風が自分にはあいました。さらに、道中の、京都や岐阜にも勤務医時代は何度もでかけたものでした。
泊まったホテルの人も気さくで親切で、大阪人とはあうなあ、と感じました。
いざ学会が始めると学会の人も親切で、足の悪い私のために付き添いを申し出てくれたりもしました。
学会の講演の内容もよく、ここ数年の間に医学が進歩していることを知りました。
今回はペースメーカーのデバイスの進化、喘息治療の変化、CKD(慢性腎臓病)のフォローのポイントが印象的でした。
クリニックでその知識を直接使うことは少ないかもしれませんが、知っていることで適切なところを紹介できるし、検査の出し方も違います。
そういう面をスタッフや患者さんにも理解していただくように、啓蒙活動を続けていこうと思いました。
ところで、講演の中で、万博の出展者、生物学者であり、作家でもあり、福岡伸一さんの講演がありました。
車は外側は変わらず動くためにガソリンを補給しているわけで、人間もエネルギー源を外から補給して生きていると思われていた。が、シェーンハイマーという人がアイソトープを使って実験したことによって、食べたものの一部が体に取り入れられ、体の一部は排泄されていくことがわかった。つまり、生命は機会と違って絶えず入れ替わっている」と。またよく言われるように、「人(いなすべての生命)は、食べたもので作られている」。そして死は、その成分が他の生命体の一部になるわけで、究極の利他作用であると。その考え方には、聖書のいう「一粒の麦死なずば、ただ一つにてあらん。 もし死なば、多くの実を結ぶべし」(ヨハネによる福音書12.24)にも通ずるもので、深い意味を感じました。その生命の流れを象徴した「いのち動的平衡館」にぜひ行ってみたく思い、万博の当日参加を決めたわけです。色々苦労しましたが、参加することができました。
残念ながら「いのち動的平衡館」は予約がいっぱいで行くことはできなかったので、記念撮影のみ。
行ってみたいバビリオンはたくさんありましたが、どうせなら知らない国のバビリオンに行ってみたいと、トルクメニスタンという国のバビリオンに行ってみました。中央アジアにあり、天然ガス、石油資源があり、豊かな国らしく、バビリオンの中も外も色彩豊かで目立つ外観でした。
トルクメニスタンの織物は耐久性がよく、お土産物屋さんには、マガジンラックに使えそうな、織物もあり、当院では新聞や大判の本を入れておくマガジンラックが欲しかったので、値段を聞くと4万円以上するとのこと。泣く泣くあきらめました。
シンボルマークのミャクミャクです。なんと尻尾があるのですね。赤が細胞、青の部分が水を表していることも初めて知りました。万博は生命を表しているようで、なにか内科学会の余興にふさわしいと感じました。