世界糖尿病デーにちなんで|エルムクリニック 内科・消化器内科|長野県飯田市の内科・消化器内科

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世界糖尿病デーにちなんで|エルムクリニック 内科・消化器内科|長野県飯田市の内科・消化器内科

世界糖尿病デーにちなんで

 今日、11月14日は世界糖尿病デーの日です。

インスリンを発見したカナダのバンディング博士の誕生日でもあります。

2006年12月20日に国連総会で「糖尿病の全世界的脅威を認知する決議」が加盟国192カ国の全会一致で採択されると同時に、国連で公式に認定されました。現在、世界160カ国から10億人以上が参加する大規模な疾患啓蒙の日となっています。

シンボルであるブルーサイクルを基調に青いイルミネーションのライトアップを行っている病院がたくさんあるようです。

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飯田病院と飯田市立病院がライトアップを行っています。

上にある青い輪が世界糖尿病デーのシンボルマークですが、国連や空を表すブルーと団結を表す輪をデザインしたものだそうです。

今晩は、松本城と善光寺でライトアップを行っているので、見にいける方は行ってみてね。

昔は全く知られていなかったハロウィンがあちこちで行事化されたように、そのうち多くの人が参加する行事になったりして・・・

 

さて、青いイルミネーションを見ると爽やかな気分になりますが、それが象徴する糖尿病は進行すると命やQ.O.L(生活の質)を脅かす怖い病気です。研修医時代、糖尿病内分泌内科だけではなく、どの科を回っても、糖尿病がベースにある患者さんがいらして、「糖尿病は万病の元」と感じた次第です。

例えば、腎臓病内科には糖尿病腎症の患者さんが大勢いらっしゃいます。昔は腎炎が透析に至る原因でしたが、だいぶ前から糖尿病が透析になる原因のトップです。循環器内科には、糖尿病がベースにある心筋梗塞の患者さんがいらっしゃいます。怖いことに心筋梗塞や狭心症になると、強烈な痛みが生じますが、糖尿病の方は神経障害を起こしていることも多く、痛みを感じないケースもあります。勤務医時代、そういう心筋梗塞の方に遭遇し、危うく見逃すところでした。今やトップの座を緑内障に譲りましたが、糖尿病性網膜症は失明の原因になります。小さな傷から足壊疽が起こり、下肢切断の原因になります。長い間高血糖にさらされると、大小の血管にダメージを受けるので、これらの病気になりやすくなります。

糖尿病の方は、楽天的な方が多く、そういう自体になってものんきに過ごされているのは救いですが、そうなる前に血糖コントロールに気をつけていただけたらなあ、と思います。

慢性合併症だけではなく、急性病変も深刻です。

糖尿病性ケトアシドーシスはインスリンで糖を取り込めなくなって体の脂肪を分解しすぎて起こります。体が酸性になり、多尿、多飲、頻脈、意識障害、呼吸障害が起こります。高齢の方では、高浸透圧高血糖症候群という高血糖、血液が濃くなり、意識障害を起こします。いずれも生命の危険があります。

消化器症状を訴えて内視鏡検査をしたところ、食道を中心に、胃、十二指腸にたくさん潰瘍ができていた方がいらっしゃいました。長らく糖尿病を放置した結果、高血糖にさらされ、急性食道粘膜病変と呼ばれている病態になったのでした。

糖尿病は、自覚症状が乏しいため、治療中断する方がいらっしゃり、ある日救急車で運ばれるという事態が起こります。

 

ブルーライト輝く世界糖尿病デー、一見華やかな行事ですが、糖尿病を見直し、きちんとコントロールをして健康寿命を保ちましょう!