消防士さんのBLSは新鮮でした|エルムクリニック 内科・消化器内科|長野県飯田市の内科・消化器内科

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消防士さんのBLSは新鮮でした|エルムクリニック 内科・消化器内科|長野県飯田市の内科・消化器内科

消防士さんのBLSは新鮮でした

先週の火曜日、8月29日、飯田消防署の小曽さんが来てくださり、BLS(Basic Life Support:一次救命処置)の講習をしてくださいました。
六人の方が来てくださり、少人数ながら、楽しく行うことができました。
医師、看護師は当然のことながら何度もBLSの講習を受けているわけで、始まる前は「いつものパターンかな?」と正直なところ思っていましたが、さすが現場の救命士さん、新鮮なお話をお聞きすることができました。

いつものBLSのように、「大丈夫ですか」の意識確認の練習はなく、実習は心肺蘇生のための胸骨圧迫から入りました。成人だけではなく、小児(学童期前)、乳児(1歳未満)の心肺蘇生の練習もさせていただきました。

奥にある乳児の人形、かわいいでしょう。参加者の女性が、思わず抱き上げてあやしていました。
乳児の胸骨圧迫は、指二本(人差し指、中指)で行うのですよ。
詳しくは、「BLSプロバイダーマニュアル」という本を待合室に置いておくので、興味のある方は見てくださいね。


上の写真は人形を相手に胸骨圧迫を行っている小曽さんです。27歳の爽やか青年です。

心肺蘇生の他に、AED(automated external defibrillator:自動体外除細動器)の使い方の講習も行いました。心室細動や無脈性心室頻拍では心臓は震えているだけで、血液を送り出していません。こういうときに、AEDを使って電気ショックを行うわけです。皆さんが診断する必要はなく、AEDが自動解析してくれます。病院はもちろんのこと、デパート、スーパーなど大きな建物には置いてありますので、人が何人かいるときはAEDを探して持って来てくださいね。当院では受付のところにAEDを置いてあります。使い方はAEDの箱に書いてあります。なお、ペースメーカーをしている人(上胸部に扁平の2,3cmの膨らみがあるのでわかります)には、その部分を避けて、前面と背部にパットを貼ります。このことは初耳でした。電気ショックを行うまでの時間が1分遅れるごとに、生存確率が7~10%ずつ下がってしまうので、手早く行動しましょう。

心肺停止(心拍や呼吸が止まる)の人が助かる可能性は、その後10分後で急に下がります。ところが救急車が到着するまでに、全国平均で8.9分、飯田下伊那では約9.9分かかるそうです。これも、初耳でした。よって救命のためには、救急車が到着するまで、救命処置を行うことが重要なわけです。
迅速な救命処置はもちろん大事ですが、溺れている人を助けようとして自分も溺れてしまったら溺死者が二人になるように、ご自分を守るために、BLSを行う前にまず、周囲の安全確認を、と小曽さんは強調しておられました。
傷病者の倒れた位置が安全な場所でないとしても、救命処置はできるだけ行いたいですよね。
「傷病者搬送」のところをクリックすると、患者さんの移動のしかたが出ています。小曽さんは、一人で運ぶ場合と二人で運ぶ場合の①について教えてくださいました。
傷病者搬送

実りの多い講習でした。当院の看護師が「毎年やりたいね」と言っておりました。

今後も住民への啓蒙活動をやっていきたいと思いますので、参加お待ちしてますね。