肥満外来卒業者1号ー世界糖尿病Dayにちなんで
- 2024年11月14日
- お知らせ
本日11月14日は、世界糖尿病ですね。
今年も飯田市立病院や飯田病院では、ブルーサークルのライトアップがされていることでしょう。
肥満外来の治療で糖尿病でない人に糖尿病薬が使われていることを知って、正当な生活指導で肥満改善に持っていこうと考えてはじめた肥満外来。
けれども、肥満に至るにはその人の長い歴史があるわけで、そうそうその習慣を改めるのは難しい上、ちょっと控えるくらいでは現状維持はできても減量は難しい。
院長も患者さんも試行錯誤してたどり着いたのが7号食ダイエット(詳細は今年の2月17日と9月1日のブログに記しています)であり、まずは院長が実行してみたわけです。
向かって左がBefore,右がAfterです。約5Kgの減量。まだ、少し太めですが、更年期以降は脂肪細胞から女性ホルモンが提供されるので、少々太めでもいっか。
7号食ダイエットは、10日間玄米小豆ご飯のみ食べるので、給食が出る小中の先生など、実行不可能な方もいらっしゃいます。実行可能な患者さんにお勧めすると、実行された方はある程度の成果を出すことができ、最近卒業生を出しました。ー玄米は食物繊維が多く、ビタミンCを除いたビタミンも豊富であり、成果が出やすいのだと思われます。
その方は、7号食のあと、玄米菜食+魚のおかず、たまに好きなものを食べるというパターンででダイエット成功。ダイエット成功したおり、診察前に血圧を測ったら、上の血圧が100を切っていたので、降圧薬をやめていただきました。
このように肥満改善は高血圧の改善にもつながります。他にも肥満改善して、血圧も下がった人を3人知っております。
意外なことに当院の肥満外来にいらした患者さんには糖尿病の方は少ないのですが、ダイエットと糖尿病の非薬物療法は似ているところがありますね。
バランスの良い食事を適正カロリーで、糖質はGI値の低い(急な血糖上昇を起こさない)食品を選ぶ、可能な方は運動療法を加えるなど。
というより、上記のことは健康維持にもなりますよね。
話を糖尿病の話に戻しますと、肥満と違って生活習慣改善だけでは正常にならないこともあります。けれども、自覚症状が出にくいだけに、忙しさや医療費の節約のため、放置する人も見かけます。そのことが、のちに深刻な合併症を起こす原因になりかねないので、きちんと通院しましょう。ー糖尿病については、去年の11月14日も御覧ください。