クリスマス休暇
- 2023年12月25日
- 日常生活
Merry Christmas!
当院でもささやかながら、クリスマスらしい飾り付けを行っています。少しはクリスマス気分をと、飾れるタイプのクリスマスカード(向かって右)を買ってきたのですが、当院の受付の方のお姉さんがクリスマスらしい色紙を制作してくれたので、それも飾ることにしました。
さて、昨日に家族や、親しい人たちとクリスマス会をした人も多いと思うのですが、日曜日の夜は翌日の勤務が気になることもあり、土曜日や金曜日の夜にクリスマスパーティー(若い年代の方は、クリパとも言うようですね)をした人も多いのではないでしょうか?それをイブイブとか、更にイブイブイブというような言い方をしている人がいるかも知れませんね。私自身もクリスマスイブイブをしたなんて表現していました。その心は、クリスマス・イブをクリスマス前夜という意味で使っているのでしょう。でも、皆さんの中に、「キリストの誕生日が12月25日なのに、どうしてその前日にお祝いするの?」と思う人はいるでしょうね。私もそう思って調べてみました。その中で一番すっきり説明しているのが下記URLです。簡単に言いますと、その時代、地方では日没を日付の変わり目としていて、12月24日の日没~25日の日没までを12月25日としていたのでした。ですからイブ(evening)、文字通りクリスマスの夜は24日の夜ということになったわけです。
https://www.salad-cafe.com/r_contents/club/club_002.html
ところで、勤務医時代は、コロナ禍だった昭和伊南勤務の時を除いて、「クリスマス休暇」と称して、東京でクリスマス・イブを過ごすため、休暇を取っていました。東京に所有の住まいがあり、家族、友人、知人も関東がメインということもありますし、私自身クリスチャンであり、教会でクリスマス礼拝に参加するためでもあります。もちろん、地方の教会でも、クリスマス礼拝をしていますし、一部のレストランでは、クリスマスディナーなるものもやっていますが、残念ながら山形の庄内余目病院にいたときと、昭和伊南時代の後半を除いて、所属する教会や定期的に通う教会を持たなかった、ということもあり、それならばクリスマス気分を味わうために東京に出ようということになったのでした。それはちょうど、初期研修(いわゆる研修医)→後期研修(勤務しながら専門を学ぶ)→専門医取得という、普通の医師がたどるコースをたどることができずに、色々な病院で一つずつ様々なことを学び、専門医や認定医を取るときは、あちこちの病院を駆け回って症例レポートを集めたように、信仰生活においても複数の教会を駆け巡ることが私の運命なのかも知れません。意図したわけではありませんが、どうも一つの集団にずっと所属して、そこで成長していくことが難しい人間なのでしょう。
さて、前置きが長くなりましたが、自分で開業した今年はどうしようか迷いました。今年はクリスマス・イブが日曜日ということもあり、教会でクリスマス礼拝を受けるだけだったら、24日の朝早く出発すればいいわけですが、世俗のクリスマスを味わいたい気持ちもあり、23日の午後を「クリスマス休暇」にして飯田を出発しました。
いつもはホテルに泊まって、クリスマスディナーを味わうのですが、幸か不幸か検討する時期が遅く、ホテルの予約は取れず、断捨離とはほど遠い、「ガラクタ屋敷」の友人宅に泊まり、手作り食でクリスマス・イブ前夜祭をすることにしました。
ケーキは夜と朝に二回に分けて食べました。夜の8時すぎに買いに行ったのですが、ピークのときにはケーキコーナーはすごい行列だったようです。人口の多い東京ならではなのか、飯田ではどうなのかなあ。
「イエス・キリストが馬小屋で誕生したことを思えば、『馬小屋』(友人の物屋敷を揶揄したもの)でクリスマス祝いもいいのかなあ」と言っていたのですが、教会の牧師さんによると、ヨセフとマリアが粗末な家畜小屋に押し込められたという見解は誤解だとのこと。
イエス・キリストの両親、ヨセフとマリヤが住民登録のためにナザレからベツレヘムに行って、身重のマリアが飼い葉桶でイエス・キリストを産んだというのはクリスチャンでなくても知っている有名な話ですが、宿屋に断られてそうせざろう得なかったというのは大きな誤解とのこと。当時のベツレヘムには宿屋なるものがなく、宿屋と訳されている語がギリシャ語を考えると実は客間であって、客間が他の客でいっぱいだったという見解が当時の文化を研究している学者からは支持されているそうです。馬を飼うスペースがあって、居間と馬小屋の間に飼葉桶があり、そこはとても暖かかった・・・つまりその家の人は、ヨセフとマリアをちゃんともてなしたと思われるとのことです。
昨日行った教会の牧師さんは、知識が深く、聖書に書かれている背景をわかりやすいことばで話してくださっています。
下記に昨日の礼拝の説教を貼っておきますので、興味のある方は読んでくださいね。イエス・キリストが人として生存していた時代の背景がよくわかると思います。
教会の説教台の周りの写真です。来年のクリスマスはうちのクリニックもこれくらいの飾り付けをしようかな。
最後に双葉SAにて俗っぽくサンタとツリーを挟んで記念写真を撮ったのでした。
まだ軌道に乗っていないときに休暇を取ってクリスマスを祝うことにかなりの気の咎めがありました。
でも、営業収入以上の収穫があったように感じました。開業の際に心に描いていた、平日にはクリニックで体のケアをし、日曜日には何らかの形で信仰に基づいて、心のケアをしたい、というモチベーションを思い起こすことができました。
(患者さんには、他の宗教の方もいらっしゃいますが、もちろんその方たちを尊重していますし、平等に心を込めて診ていきます。なお、診療において、宗教活動はしないので、誤解のないようにお願いします)
土曜日の午後は開いている病院が少ないので、ご迷惑をかけた方もいらっしゃるかもしれませんね。その方には心からお詫びをいたします。