内科学会参加のご報告|エルムクリニック 内科・消化器内科|長野県飯田市の内科・消化器内科

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内科学会参加のご報告|エルムクリニック 内科・消化器内科|長野県飯田市の内科・消化器内科

内科学会参加のご報告

4月12-14日まで日本内科学会に行ってまいりました。

一番の目的は、認定内科医の資格を維持するための単位取得でした。

過去形で書いたのは、コロナ禍や開業したてでバタバタしていて3年間学会に行っていなかったと思いこんでいたのですが、昭和伊南をやめたばかりの2022年にも参加、そして学会発表も2回もしていたので、すでに単位が足りていたのでした。その上、いつもは単位を取るのを目的に参加し、講演はそこそこしか聞かなかったのですが、今回は結局新しい知識を得るために参加することになりました。開業すると、よほど事業を拡大しないと医師一人ですることになるわけで、ともすれば昔のやり方・知識で診療しがちになってしまいます。心しないと、時代遅れで独りよがりになってしまうので、忙しい日常生活の中でも、できるだけinputに努め、適切なoutputができるように心がけています。何よりも、クリニックを閉じてまで参加したので、できるだけ吸収しようという気持ちが大きかったのでした。

実は、学会参加中も、クリニックから転送された電話がバンバン入っていました。その点、ご迷惑かけて申し訳ないです。次回からは、影響を最小限にするように工夫していきますね。

今回勉強になったことで皆さんにシェアしたいことを思いつくままに列挙してみますね。



1.世界では死因の第一位はなんと心筋梗塞らしいです。日本では心筋梗塞が発症したあとの死亡率は3%であり、治療成功率は世界第一位。でも、先進国の発症率が下がっているのに、日本の心筋梗塞の発症率は上がっているそう。脂質異常症の管理が甘いこと、食生活の欧米化にあるのではないかということ。外来での患者さんの指導や、肥満外来の充実に力を入れなきゃというモチベーションUPになりました。



2.なんと日本の死因の第3位は老衰とのこと。そういえば、身近な女性では老衰で亡くなるケースを何人か見聞きしましたね。死は避けられないものであるけれど、木が枯れるように自然に亡くなるのがいいですね。医療の究極の目的は、老衰を死因のトップにすることかな。



3.分子標的薬は、癌だけでなく、潰瘍性大腸炎、全身性エリトマトーデス、喘息の治療などに取り入れたり、開発が広がっていることを知ったこと。

 

その他、たくさんのことを知り、いい勉強になりました。

写真は今回の学会で読んだ本です。

左下の「甲状腺疾患治療ガイド」は学会で無料配布されていたものです。甲状腺疾患は、珍しい病気ではなく、当院でも思いつく限り4人の方を診ました。参考になる本であり、今後の診療に役立ちそうです。

他の3冊は、宿泊したAPAホテルに置いてあった本です。正直、アパホテルは節約や効率に徹しすぎていて、今まで好きではなかったのですが、近隣の駅前のホテルは満員だったり、高すぎたりして、予約できなかったのです。「あっAPAホテルか!仕方がないなあ」など不遜なことを思ったのでした。が、今回ホテルの場所を聞くと電話で着くまで道案内をしてくださり、到着すると荷物を運んでくださり、タバコのニオイがした部屋を変えてくださったりで、至れり尽くせりでした。まさに、2023年の8月のブログ、「サービスを買う、サービスを売る」にも書いたように、よいサービスを買った感じでした。



元谷さんの本にもそういうサービス精神を感じられ、そのうち1冊クリニックに置くつもりでアマゾンで購入しました。待合室で見つけたら、手に取ってくださいね。