一般内科と上下内視鏡検査をしつつ、ゆくゆくは幼い頃思い描いていた「自然治癒力を生かした医療」を実現していきたいと思い描いている院長です。

　手始めとして禁煙外来と肥満外来を始めたわけですが、本日めでたく卒業生がでました。

　先日、産業医の研修に行ってきたのですが、担当者が「禁煙を勧めるのですけど、なかなか実行しようと思ってくれなくてね」とおっしゃっていましたが、体に悪いことがわかっていても、多くの喫煙者は禁煙してみようという気にすらならないのが実情で、禁煙を試みても続かないことが多いようですね。当院でも、禁煙外来そのものの受診者がわずかで、受診しても続かなかったりしていました。

　禁煙は「やめるぞ」という意志だけでもできる人はできるわけですが、病院ではニコチンの離脱現象を軽減するため、少量のニコチンを投与し、段階的に減らしていって体を慣らしていく手伝いをするわけです。呼気CO濃度を調べ、禁煙すると有毒なものが減ることを実感していただくこともします。ただ、以前は飲み薬で少量のニコチンを投与することもやっていましたが、その薬が中止になってニコチネルパッチという貼り薬だけになりました。貼り薬でかぶれる人がいるのも、継続できない原因になっているようです。当院受診者でも、かぶれた方が２名いました。早く、飲み薬が復活して欲しいですね。

　話を元に戻して、そういう状況の中、卒業生が出たのは嬉しいです。

　そうそう、禁煙外来をするために、呼吸機能検査のためのスパイロメーターと呼気中CO濃度を図るCOモニターを購入したわけですが、せっかくなので体験していただこうと、こんど「禁煙外来教室」を１２月２日（土）１３：３０～１時間から１時間半くらい行う予定でいます。前半は軽く講義、後半は実際に機械を使って測定していただこうと思います。全員は難しいと思うので、呼吸機能検査は１，２名、それ以外の人にはCO濃度を測ってもらおうと思っています。当院の患者さんで喫煙者の人に声をかける予定ですが、これを見て参加したいかたはどうぞ申し出てくださいね。

皆さん、ぜひ当院にて修了証書をもらいましょう。