Teaching is learning  ピロリ菌の講演会をします|エルムクリニック 内科・消化器内科|長野県飯田市の内科・消化器内科

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Teaching is learning  ピロリ菌の講演会をします|エルムクリニック 内科・消化器内科|長野県飯田市の内科・消化器内科

Teaching is learning  ピロリ菌の講演会をします

 上の写真はピロリ菌の電子顕微鏡写真です。このピロリ菌が胃癌の原因になりうるということは知っている方が多いと思いますが、知っているようで誤解している部分もあるようですので、この度講演会をすることにしました。もう直前になりましたが、今度の土曜日つまり7月27日土曜日、13:30~1時間位の予定で、当院の待合室で行います。予定が許す方はぜひ聞きに来てくださいね。

  さて、講演会の前座としてクイズを載せます。講演会に出席してくれる方、または来れないけれど、ピロリ菌について興味のある方、考えてみてください。正解は講演会が終わったあとで、ブログを更新して載せますので、楽しみにしてね。

1.「ピロリ菌を除菌すると胃酸が活発に出るんでしょ。うちの子(20歳)は、逆流性食道炎があるから、除菌しないほうがいいのではないですか?」と言ったお母さんがいました。これは、適切な方針でしょうか?

2.「この頃、胃が痛んだけれど、ピロリ菌にまた感染したのかなあ」、この解釈は正しいでしょうか?

3.「ピロリ菌の除菌したから、もう胃癌の心配ないよね。でも職場の検診があるから、胃カメラは苦しいし、バリウム検査にしようと思う」、この方針は正しいでしょうか?

出席できない方は、回答をお問い合わせのところに書いて送っていただいてもいいですよ。

 

 ところで、当院での講演会はこれで5回目になります。最初のきっかけは、「患者さんにもっと来ていただくためには、講演会をするといいよ。顧客の中で、何度も講演会を行うことで、閉院の危機にあったクリニックがはやるようになったよ」というアドバイスをH.P.制作の会社の方からいただいたことによります。

 それはGood ideaだと思いました。私自身、元教師だけあって、人前で話すのは好きで得意、講演会、学会発表、研究発表を経験していて慣れている、その上地域の人への健康に対する啓蒙にもなるだろうと。手始めに、暑くなる季節に備えて「熱中症」の講演を行いました。が、実際に来てくださったのは5人だけ。それもすでにかかりつけになってくださっていた方とその一人が連れて来てくださった方だけでした。その後4回、講演会、感染症かるた大会を企画しましたが、状況は変わりませんでした。こんなことを書きましたが、だからこそ、来ていただいた方には本当に感謝しています。

 実は、今回の企画、準備のための書籍集めや勉強は比較的早く始めましたが、宣伝をほとんどしませんでした。過去の講演会で、一番の動機である「患者さん集め」にはつながらなかったことでめげた上、「そんなことやって何になるの?」と身も蓋もないことを言った人もいて、テンションが下がった上、診療報酬改定、個別指導と言って保険請求やカルテ記載に対するチェックがあり、その期間は全く準備ができなかったからです。「いっそやめてしまおうかな」とも思いましたが、いざ準備のための勉強を始めてみると、「へえ、そうだったのか」と「眼からうろこ」になることが多かったです。

 上の写真は、準備のために読んだ本の一部です。

勤務医時代に引き受けた講演会では「Teaching is learning」(教えることは学ぶこと)と締めくくりましたが、過去4回の講演会においても、今回の準備の段階においても、それを実感しています。「熱中症」では、熱中症の方への対応に自信がついただけではなく、脱水の人へのアドバイスにも役立ちました。BLSでは実際に急変した患者さんが出たときの対応に役立ちましたし、「禁煙を学ぼう」では禁煙外来の患者さんにありきたりの肺がんやCOPD(≒肺気腫)の予防だけではない、禁煙後の変化について話すことができるようになりました。

 けれども、自分だけの勉強と診療の充実いうことだけだと協力してくれたスタッフに申し訳ないですし、地域の方への啓蒙という肝心な目的が薄くなってしまいます。宣伝が出遅れてしまいましたが、除菌した方、ピロリ菌感染に興味のある方、胃癌が心配な方、ぜひ講演会に来てくださいね。こちらからも声掛けしましたし、これからもします。突然の電話やお手紙、ごめんなさいね。その分、準備を頑張ります。