お盆診療

今年もお盆期間中に診療を(8月12、14、15日)します。「今年も」と書いたのは、2024年も、お盆中に診療したからだ。
貼ったブログは、主に観光客をダーゲットにしていて、「観光地としては地味だけれど飯田もいいところだから寄ってみてね。よかったら、ついでにクリニックにも寄ってね」と控えめに?宣伝したのだ。
今回は本音でなりふり構わず、宣伝することにした。
というのも、5月連休や学会に行き診療日が少なかったこともあって、7月中大赤字になってしまい(健康保険料は2ヶ月後に入る)、8月中の診療日数が少ないと、10月に大赤字の波が来るのである。実は、来る8月4日、大動脈弁狭窄症のOPEとペースメーカー植え込み術をした母親のフォローに付きそう予定だったが、弟に託した。心房細動を合併しているとのことで、当院から抗凝固薬を処方しているのだが、その妥当性、その他質問したいことがあり、医師である私が行ったほうが説明を受けるのにふさわしいであろうと思われた。が、やむを得ずキャンセルした。夏休みは10日だけとし、出てくれる人には自由に他の日に夏休みを取っていただくことにして、スタッフの反対を押し切って、12,14,15日にOPENすることにした。
元々、開業前は、「人が遊んでいるときに働き、人が働いている間に休みを取ろう」と思っていた。患者さんのためでも、自分のためでもある。
患者さんのためという視点でいくと、いつでも受診できる人は多くはないからだ。患者さんの多くは働いていて、休みもなかなか取りにくい。職についていない人も、子育て、介護など、意外に時間がとれない。夕方診療をすれば、働き盛りの人はもちろんのこと、主婦の方も家族にお子さんの世話や高齢家族の介護を夫に頼めるだろう。盆暮れ、連休中に開けば、帰省中に具合が悪くなった人もかかりやすいだろう。
もちろん休日当番や、2次、3次救急対応病院もあるが、そういう期間には、混雑がひどく、2,3時間待たされることもあるようだ。普通の待ち時間で、診てもらえるところがあれば助かるはずだ。
自分のためという視点でいうと、人が休んでいる期間は行楽地はもちろん、ファミレスですら混んで入れない。宿泊料金も高くなり、落ち着いて休めない。家族縁も薄いので、家族で集っている人を見ると寂しくなる。よって、休むなら、人が働いている時期のほうがいい。
が、いざクリニックの開業準備にかかると、その計画は難しいことがわかった。まずは、クリニックは医師一人ではできない。最低限、受付一人がいる。看護師さんもいたほうがいい。なお、院内薬局でない限り、処方しても薬局が空いていないと薬も出ない。
夏休みを決める時、お盆も開いて、スタッフには重ならないようにしながら好きな日に取っていただくことを提案したが、賛成したのは一人だけだった。この地域の人はお盆の行事をかなり大事にしていて、抜けられないようだ。なお、休日当番があるから、お盆のときに開いても人は来ないだろうと。結局、多数決で夏休みはお盆の時期とした。
2年目になって、おそるおそる15日を除きお盆期間中にクリニックを開いたが、患者さんは普段と同じくらいか少ないくらいだった。スタッフの不満も出たので、3年目は元に戻し、自分もお盆休みに旅行にでかけた。が、4年目になると、材料費、検査費があがっているのに、診療報酬はさほどあがらない現実があり、「どんなに困っても、儲け主義でいくのはやめよう」と開業の前に心に誓っていることもあり、診療日数を増やすしかない、と決断した。
この話を書いたのは、せっかく開いても、クリニックが空いていることを知らないと必要があっても、患者さんが来てくれないかもしれないと思われるので、お知らせするためである。お盆中に体調を崩した方、持病を放置している方、帰省中に体調を崩された方、当院がありますよ。